【開催レポート】第一回Jサポフリーペーパーサミット

 

第一部

今回は、開催ホストである「アディショナルタイムズ編集部」が活動報告をまず行い、お集まりいただいた各編集部の活動内容の紹介を行いました。

それぞれ、配布対象がホームタウンでの自チームサポーターへの配布、アウェーの地で自チームサポーターへの配布、ホームタウンでの両サポーターへの配布、ホームタウンでのビジターサポーターへの配布など、それぞれが配布対象のサポーターに伝えたいことなどを明確に定めて制作をしていました。 ガイナーレジャーナルさんについては、サポーターというよりもチームに対しての主張を内容として掲載しているところもあり、来場した人からは驚きの声が出ていました。

第二部 パネルディスカッション

第一部での各紙の活動内容をきいてから「他の活動を聞いてみて」や「紙配布にこだわる意義」「モチベーションの保ち方」「未来への展望(来年やりたいこと)」などをテーマにお答えいただきました。 各紙の考え方やチームとの関係性、配布の目的など、それぞれの編集部の性格が顕著に現れており非常に面白かったです。

サポーターでありながら、サッカーの話を一切しないという非常に真面目な会になりました。

パネリスト
  • 柏でよりみちアディショナルタイムズ 2016年創刊の新米編集部
    ビジターサポーターをメインターゲットに柏の街中ぐるめ情報を提供 チームというより街寄りの情報紙
  • バス小瀬新聞 2004年創刊の老舗編集部
    「甲府に来てよかった」と言われるように、ホーム&ビジターの両サポーター向けに発行
  • ガイナーレジャーナル 2010年創刊の編集長がア●チという衝撃的編集部
    岐阜だけではなく、全国各地の記事を載せて発行している 今回のサミットで、大きな話題を呼んだ
  • FC岐阜大好き通信 2007年創刊の自サポーター向けフリペの編集部
    チーム発行のMDPとは異なり、自由な表現ができる状態を保ち、人気を博している スポンサード制度があり、かかった費用を後から出してもらう仕組みを採用
  • AlbiWAY 2005年創刊の老舗編集部
    アウェイのスタジアムでアルビレックス新潟サポーター向けに発行している 唯一、配布できないのはピッチの近いとあるスタジアム
  • KOBE AWAY PRESS (仮) 2010年創刊のアウェー戦時配布のフリペ編集部
    アウェーでの観客数を高めようと、客が客を増やすために発行している
モデレーター

遅野井宏 氏: 働く環境を主軸に新しい働き方の形を研究し、実践を重ねている働き方コンサルタント。

自身も柏レイソルのサポーターであり、アディショナルタイムズ編集部メンバーとの交流もあったことから、モデレーターとしてご来場いただきました。

今回のTwitterのまとめ

Togetter: https://togetter.com/li/1297640

レポート

会場レポート:

コワーキングスペース “Noblesse Oblige” : 『貴族の高貴さ、権利には、義務や責任が伴う』という意味の言葉が施設名になっています。

会場内には今回集まっていただいた、「FC岐阜大好き通信」「ガイナーレジャーナル」「バス小瀬新聞」「KOBE AWAY PRESS (仮)」「AlbiWAY」「柏でよりみちアディショナルタイムズ」の過去の紙面が用意され、閲覧できるように設置されていました。

さて、今回はYoutube Liveという形で、ライブ配信していたのですが、音声機材のトラブルで、マイクが使えない状態に。。。
(Youtubeで見てくれたみなさん!本当に申し訳ありません!!)
なるべく大きく話すように登壇者のみなさんにはご協力いただいていたのですが、至らぬところがあり申し訳ありませんでした。。。

イヤホンで聴いていただけると、幸いです。
なるべく、文字起こしをしておきますので、ぜひご覧ください。

アディショナルタイムズ編集長の遊び心で用意されていたインタビューボードは、会場に取材に来ていた毎日新聞さんの撮影で役に立ちました。 本当に記者会見のような雰囲気を演出することができました。 加藤編集長、GJ部!

各紙の活動紹介は、それぞれが特徴的な理念や活動方法を実践しており、今後の活動にとても参考になる点が多々にありました。配布を誰に向けて行なっているか、という点でも多種多様で、自分のチームのサポーターに配る編集部でも、ホームであったり、アウェイのスタジアムであったりなど別れていて、ガイナーレジャーナルさんは、サポーターに向けた内容というより、チーム運営に対しての意見を記載しているというところが、予想の斜め上を行っていて、会場のほとんどの人が驚きを隠せませんでした。

パネルディスカッションでは、各紙編集部の登壇者が他の紙面に対しての感想を述べたり、「印刷費とかどうしてる?」「制作するときのライターとか体制はどうしてますか?」など、切実な悩みや苦労した話などを、赤裸々に語っていました。

スポンサー制度をとっていながらも、それが互いに正直な応援の気持ちの現れであり、周囲との気持ちの通じ合いが成り立っている「岐阜」さんであったり、やりたいことをやり始めたら、周囲の人がやたらとやる気を出して協力してくれたりする「神戸」さんなど。

今回、3時間以上にわたる会になりました。
ぜひ、Youtubeのアーカイブで

会場には確認できた限りでは「柏レイソル」「FC岐阜」「ジェフ千葉」「水戸ホーリーホック」「アルビレックス新潟」「鹿島アントラーズ」「ヴィッセル神戸」「ヴァンフォーレ甲府」「V・ファーレン長崎」「ガンバ大阪」「コンサドーレ札幌」「ガイナーレ鳥取」の13チームと多くのチームのサポーターがご来場くださりました。

ちなみに、今回のモデレーターの遅野井さんが各紙の編集部のことを地名で呼んでいたのですが、「FC岐阜大好き通信」さんですと「岐阜さん」と。ウチは「柏さん」と呼ばれているにも関わらず、みなさんご存知、編集長はガンバサポなので。。。ガンバユニを着ているのに「柏さん」と呼ばれる状態が発生。取材の撮影時にも、「柏開催なのに黄色がいねぇ!!」と言われる状態。
非常に「スペシャルミックス焼き」な会となりました。

メディア取材:

パッパラー河合さんのブログに書いてもらいました。 https://blog.reysol.co.jp/papala/2088.php

毎日新聞千葉県版 12月12日朝刊 に掲載されました。 https://mainichi.jp/articles/20181212/ddl/k12/050/126000c
↑岐阜と鳥取支局のTwitterアカウントにもリツイートされました!!
https://twitter.com/mai_tottori/status/1072706988771966976 https://twitter.com/mainichigifu/status/1072690516188254208

サミット形式にした理由

今回サミットという形で、しっかりした発表会の形をとったのには理由がありまして。 ただの交流会やパーティ形式では、「サッカーの話になりやすい」という点、「共有したかった会話の内容」とは異なる方向へ会話が流れてしまう点。そこを避けるため、主テーマである各紙の「フリーペーパー」としての話題を参加者全体に行き渡らせるために、発表会形式で開催しました。

何しろ、前例がない状態での開催となりましたので、「主題」から逸れてしまわないように気をつけた結果、このような形式となりました。

自由な議論はサミット後のフリーの交流会で、出来ればよし!
サッカーの話もそこですればOK!という感じで、途中の休憩時間と懇親会も用意しましたが、まだまだ時間は足りない!という状態でした。

もっとイイ形での開催があったかもしれませんが、今後開催するにあたって、どんどん全体でノウハウを共有して続けていければ、良いかなと思います。

今回は「柏」が当番でしたが、さて次回はどこが担当してくれますでしょうか。 (文章)柏よりみちAT副代表:石原

編集長挨拶

Jサポフリーペーパーサミット、無事開催できましてホッと脱力してしまい、ご挨拶がすっかり遅くなってしまいました。申し訳ございません。

サミットそのものは、おかげさまでたくさんの方に参加していただき、盛会となりました。また、登壇者である5紙の皆さま…特に遠方から来てくださったガイナーレジャーナル様、FC岐阜大好き通信様、バス小瀬新聞様につきましては、ご負担も大きかったことと思います。さらに以前から寄稿などでもご協力いただいておりましたが、AlbiWAY様、KOBE AWAY PRESS (仮) 様は今回も非常にフットワーク良くご参加いただきました。5紙の編集部の皆さまには改めてお礼申し上げます。

今回、参加者の中にはサポーター以外の方もいらしておりまして、大真面目なプレゼンとそれに真剣に聞き入る会場の参加者の雰囲気に非常に驚かれたようです。また、私たち編集部一同も、他の新聞の編集方針や発行するための具体的な方法などを知って、大変勉強になると同時に刺激を受けました。なにより皆さまの熱い、熱い、語りを聞きながら、「あー、サポーターっていいなぁ」とおそらく全員がしみじみ感じたのではないでしょうか。

サポーターが主体となって作るフリーペーパーは、全国にはもっと存在しています。今後、もっともっと多くのフリーペーパー編集部が集まって、親睦を深め、輪を広げていけたら…というのが私たちの野望です。そして、きっと、「フリーペーパーを作ってみたい!」と思っているサポーターは潜在的にたくさんいるはずだと感じています。

今後、また新たな仲間が増えていくことを願って、このJサポフリーペーパーサミット(Jサポに限らなくてもいいかも?)を定例開催していけますよう、来年も地道にそれぞれの活動を続けていきたいと思っています。(編集長:加藤良子)

各紙資料

  • バス小瀬新聞
  • ガイナーレジャーナル
  • FC岐阜大好き通信
  • AlbiWAY
  • KOBE AWAY PRESS (仮)