柏のお隣・流山市に「白みりんミュージアム」がオープンしました!

柏周辺の特産といえば、野田の醤油、白井の和梨などありますが、隠れた名産として流山の白みりんがあります。江戸時代には遊女が酒として飲んでいた歴史もあり、今でも地元ではみりんをお酒として嗜む文化が残っています。

その白みりんの歴史や文化をより詳しく身近に学ぶことができる施設「白みりんミュージアム」が2025年3月29日にオープンしました!

白みりんとは?

みりんは、蒸したもち米やうるち米に米麹と本格焼酎をまぜ合わせ仕込み、糖化・熟成をしたものです。なかでも流山で作られているみりんは「白みりん」と評されて、通常のみりんよりほのかな香りと淡い色が特徴です。江戸時代にはその上品な香りと味わいから、女性や上級階級の人たちに好まれていたそうです。

「白みりんミュージアム」はどんなところ?

「白みりんミュージアム」は、流山発祥の白みりんをテーマにした体験型公共施設です。建物は、流山本町の古い商家に多く使われていた黒漆喰をイメージした黒い壁に瓦ぶきの屋根など、歴史ある造り酒屋のイメージなのだそうです。
館内にはもろみ仕込みバーチャル体験やキッチンスタジオ、バーチャル工場見学、ゲーム感覚で学べるアトラクションなどの体験コーナーや、流山本町の自慢の品を集めたショップ「ながれやまぐるり」など、流山と白みりんの魅力を体感できるミュージアムです。

この「白みりんミュージアム」の目玉は「見て・聞いて・触って・嗅いで・味わう」、という5感で楽しむことをコンセプトにした、予約制の見学コース(有料)。白みりんについて詳しく解説してくれるマイスターが案内してくれます。

見学コースでは、流山が白みりんでいかに発展してきたのか、ミニチュア模型やデジタル映像で歴史を知ることができます。ドラマ仕立ての白みりんの紹介映像では、誰もが知っているあの有名俳優が出演してきたり…。どうやら流山にゆかりのある人物らしく、今回の映像化で選ばれたようです。

白みりんの真髄を知る『Meister』たち

野田や流山など利根川から江戸川流域には、発酵文化が根付いていて、醤油も味醂も日本酒も盛んに作られていた地域でした。歴史的にそのような文化を大切にしようと、集まった人たちが麹発酵について研究を続けて、白みりんミュージアムで解説を行っています。

マイスターたちの服装にも注目です。白みりんをイメージした淡い山吹色を貴重にした優しいユニフォームもおしゃれで可愛いデザインになっています。

ショップ「ながれやまぐるり」 

流山本町にある老舗店や新しくオープンしたお店の様々なお店の商品が集まるアンテナショップです。流山キッコーマンで造られた白みりんや焼酎をベースに造られたリキュール「本直し」など、上品に仕上げられた流山のみりんをお土産で買うことができます。

古式造りの本物志向『極上 流山本みりん』で作られた「流山本みりんゼリー」や、流山のみりんと醤油を使った人気カフェの「流山プリン」などのスイーツや、クラフトビールも売っています。

そりゃもう、絶対ありますよね!みりんを使った限定ソフトクリーム。昔ながらの製法で作るみりんからしか生まれない
みりん粕(こぼれ梅)のトッピングが香ばしくてたまりません!

そのままでもみりんの甘い香りが口の中に広がるんですが、トッピングで白みりんを煮詰めてアルコール分を飛ばした「煮切りみりん」をかけるとさらに華やかな香りが!!

追いみりん。いいですよ。

流山本町江戸回廊マップ

館内のスイーツを皮切りに街中のスイーツ巡りも。

流山はみりんを使って、まちおこしを進めています。昔の商店や蔵などの歴史的建造物を遺し、活用した古民家カフェや蔵カフェなどがあり、みりんスイーツを提供しています。また、流山は新撰組の近藤勇と土方歳三の離別の地にもなっていて、アニメ薄桜鬼のファンなども訪れる地域になっていますので、コンパクトにまとまった面白みのあるスポットが観戦の前後にちょうどいいサイズの小旅行を演出してくれます。

また、小林一茶がたびたび訪れた場所「一茶庵」が残っており、一茶の第二の故郷とされています。

小林一茶は、松尾芭蕉、与謝蕪村と並ぶ江戸時代を代表する三大俳人の一人です。

流山「白みりんミュージアム」へ行くには?

電車の場合1 :
JR常磐線馬橋駅から流山電鉄にのりかえ
平和台駅で下車

電車の場合2 :
JR武蔵野線「南流山駅」で下車
北口より京成バス江戸川台駅行き「小学校入口」駅バス停下車 徒歩約3分

車の場合 :
三郷スマートインター下車 – 県道52号線を東へ進む – 県道5号線流山街道を南へ進む
流山IC.下車 – 県道5号線流山街道を南へ進む
※駐車場は、お近くのコインパーキングをご利用ください→提携駐車場

開館情報

営業時間: 9:00-17:00(入館は16:30 まで)

定休日: 毎週月曜(月曜が祝日の場合は火曜)、年末年始(12月29日~1月3日)

料金: 展示エリア一般300円、小人150円 みりん体験550円
※有料ゾーンの見学には時間ごとに人数制限があり、公式HPから事前予約が必要。当日券は予約に空きがある場合のみ本館券売機で購入可能。